【洋画レビュー】世界一キライなあなたに
感動のラブストーリーと思いきや、賛否両論の問題作。個人的には結末に納得できず。
◆邦題名 :世界一キライなあなたに
◆公開年 :2016年
◆制作国 :イギリス&アメリカ合作
◆監督 :テア シャーロック
◆ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ ※私個人の判断です
◆webサイト:映画 『世界一キライなあなたに』 公式サイト
下記、独断偏見ありの超個人的感想です。
演技力★★★★☆
映像美★★★★★
脚本 ★☆☆☆☆
[ストーリー]
イギリス田舎町で暮らすルイーザは、勤務先のカフェ閉店に伴い失業してしまう。
その後見つけた職は、事故で四肢麻痺となってしまった大富豪息子ウイルの介護だった。
事故以降ふさぎ込んでいたウィルは、素直なルイーザと出会い閉ざされた心を徐々に開いていくが・・・
[ネタバレ無し感想]
ん?このままのラスト?何も変わってなくない??
別にルイーザ居ても居なくてもどっちでも良かったんじゃない?
…っと根本から否定系で始まってしまった感想レビューですが、よくありがちな(ありきたりな)結末で無いことだけは確かです。
邦題やキャッチコピーからは想像できないラストで度肝を抜かれる、という意味では突出している映画。
ネットのレビューでも賛否両論巻き起こしてます。起きなければ異常ですが。
(よって、世の中は私が思ってた以上にまともで正常だと思い安心しました。)
私としては、ウィルの硬い決意が揺らがなかったのは非常に残念ですし、ウィルの決意にルイーザが(最終的には)付き合わされ可哀想な気がしました。
(まあ、最後の最後に見返りはあったので可哀想という気は失せましたが。)
イギリスの自然豊かな田舎の風景とエドシーラの優しい歌声が、映画全体を彩ります。BGMは秀逸です。
[ネタバレ有り感想]
ディクニタスという実在するスイスの団体を、この映画で知った人も多いようです。
私の感銘を受けた映画に「ミリオンダラーベイビー」が有りますが、同じ結末にしろ、それまでの描かれ方が大きく違う為、こちらの映画には全く共感できず、嫌悪感すら抱きました。
この映画で尊厳死とウィルを結びつける重要キーワードなはずの「障害(四肢麻痺)」の描写が少なく雑でしたし、なにより障碍者に対する敬意が全く感じず、感動よりも「は?」という呆れが大きかったです。
前向きに生きようとしている障碍者からみれば、怒りを感じる映画だと思います。
かつては公私共に充実した毎日を送っていたウィル。
しかし、バイク事故で四肢麻痺になってからは、家族にも心を閉ざし、スイスの自死幇助団体「ディグニタス」で尊厳死すと決めます。ルイーザと出会い徐々に心を開いても決意は変わらず、最終的にスイスで亡くなるところで物語は終了します。
結局、死にたいという意思は変わらず、ルイーザが何をしても全て無駄だった気がします。
そもそもウィルには生きる為に何が必要なのでしょうか?
「昔訪れたパリでは女の子たちが逆ナンしてきた」
「今は外出の度に車いすの充電場所に苦労する」
「車いすなのでタクシーで乗車拒否されるのが嫌だ」
要は、昔はカッコよく女の子にチヤホヤされたのに、今は車いすだから嫌だ?と。
これが義手や松葉杖だったらどうなってたのでしょうか?
ウィルが事故により失ったもの(ミリオンダラーベイビーでのボクシング)が不明確でよくわかりません。
健常者の私がその苦労を知らず障害を安易に語るのは、障碍者から見れば失礼かもしれませんが、以前と違う自分を受け入れられないから自死を選択したようにしか思えません。障害について深く触れてる部分が少ないので。
これが加齢による容貌老化だとしたら?
以前は若く頭脳明晰でスリムで異性にモテたが、中年になり皺やシミが増え太り記憶力や体力も以前より衰え、現在が受け入れられず自死する。
私は尊厳死や安楽死は賛成派なのですが、これでは安易に「困難に直面したら自殺という方法がある」と見えてしまう薄っぺらい描き方に見えました。
ミリオンダラーベイビーでは、貧しく家族にも恵まれなかった主人公が、全身全霊をかけてきた生きがい(ボクシング)を失い、家族はろくに見舞いにも来ず、最終的に「戦いながら死にたい」とボクサーとして戦っていた彼女が尊厳死・安楽死を選択しますが、
ウィルは家族にも富にもルイーザにも恵まれ旅行も楽しんでます。脳が正常なら金融リーマンの仕事もやる気があれば続けられたはずです。金はあるのでアシスタントをつけるなどして。
私は健常者なので四肢麻痺の苦痛が分かりませんが、この映画でもやはり分かりませんでした。(ミリオンダラーベイビーでは描かれてたので。)
スイス同行を反対したルイーザの母が一番まともに見えます。
ルイーザも金銭関係で成り立つ使用人の立場なので、多少もやもやします。
最後にウィルの遺言で遺産をもらうルイーザですが、二人は若い美男美女ですが、もし高齢男性と美女(しかも使用人)だった場合は遺産詐欺の臭いぷんぷんです。(加〇茶夫妻や紀州のドンファン等?)
結局は金か、と思えてしまいしらけてしまいますし、
「果敢に生きろ」という遺言メッセージを、障害がありつつもルイーザや家族と共に果敢に生き続けという選択をしなかったウィルに命令されるとは、何とも高飛車だ、とあきれました。
挿入歌やイギリス田舎の穏やかな風景は美しいのですが、個人的にはルイーザの奇抜すぎる服装と濃い眉毛は生理的に受け入れられなかったです。
生き方の多様性により、尊厳死や安楽死関連の映画は増えていくかと思いますが、
デリケートなテーマなだけに、もう少し(いや、かなり)丁寧に描いてほしかったです。
ウィルの選択に納得できるかが自身の人生観を表す気がします。
【ご挨拶】はじめまして
はてなブログ閲覧者の皆様
こんにちは。(←こんな書き始めでよいのかな??)
始めまして。ブログ超初心者というより入門者の私です。
田舎の地方都市で民間企業のOLをしている平凡な独身女です。最近は若くはないと感じる年齢になってしまいました...
仕事は思う通りにいかずにつまらなく、街に知り合いも少ないので、読書と映画鑑賞(主に洋画)が趣味です。
たまにランニングもしますが、タイムは遅くフルマラソン完走できる体力無いダメダメ人間です。(ランニング自主練習もほぼさぼります。ランナーと名乗る資格なしですね・・)
うまくいかない仕事にうんざり気味ですが、一人暮らしなので仕事以外の会話(コミュニケーション)をしていない日が多くあることに気づいてしまい、焦りまくったのですが、それがきっかけでいつかは自分のブログで思いをつづりたいという夢?が出来ました。
初ブログ、わからないことだらけですが、開設できただけ嬉しいです!!
ひゃっほーぅ!!!
ブログは、会話とはちょっと違いますが、コミュニケーションツールとして、相手(読み手)に伝えられるように、というのを念頭に書くようにしようと思います。
よって、分かり易い文章作成の練習にもなるかと。ふふふ。。
田舎の超平凡OLの日々を綴っても誰も興味ないでしょうし、
ネットやITは超素人でブログの高度な加工は無理な為、
たまに、日常生活や時事問題にも触れるかもしれませんが、
主なテーマは小説と映画と(たまにランニング)にしました。
ネットトラブルや更新がきちんとできるか(三日坊主の懸念)が不安ですが、
(仕事忙しくなると返信もできるか分からないのです・・・)
このはてなブログの主として、
頑張ってくぞー!!
■自己紹介
氏名 :blablabarbj ←これの意味が分かる方、一晩語り合えそうです。笑
年齢 :もう若くない年齢(苦笑)
経歴 :日本生まれ日本育ち、学生時代に留学経験有り
職業 :民間企業の内勤OL
現在地:就職で見ず知らずの土地に来ました、ちょっと田舎
一言 :駄文をお読みいただき、ありがとうございます!!!
三日坊主にならないよう、頑張ります!